自己啓発的な本を読むと必ず『前向き』なマインドを薦められます。

 

 

 

前向き、前向き・・・って。

私はそう思っていたんです。
こんなにツライ毎日でも、子供がいる前で涙流せないし
ブツブツ文句言っても仕方ないと思ってずっと前向きに明るい未来を考えていた。

 

それにも関わらず、運なんて改善されないじゃないか！

 

と思っていました。
でもね。『前向き』ってそういう事じゃないような気がするんです。

 

 

貧乏マインド│お金に追われる毎日

 

以前の私はいくら前向きになっても、全く不運が改善されることはありませんでした。

ある金銭トラブルを被ってしまったために、夫婦で頑張って働いてもお金が右から左に
流れていく状態。
わが家は夫がサラリーマンで営業のため、出張や接待が多く家に帰るのはいつも遅いです。
朝も早いですから、平日の家事・育児は私一人で行っていました。

 

家事・育児、派遣でのフリタイム勤務、更には副業でPCでのネット作業の行っていました。
夫のお給料は可もなく不可もなく。

それでも毎月支払いでお金が瞬殺でなくなり、お給料日が入ってホッと一息つける
なんて日はほぼありませんでした。

 

公共料金、その他支払うべきものの優先順位を決め、時には延滞もありました。
子供には惨めな思いをさせたくなかったので、電気や水道を止められることには
ならないようにどうにか支払ってきましたが、それでも水道は常に遅延支払い。
ガスに至ってはたまに止められる事もあり、開栓してもらうために、翌月分も
一気に払わないといけないため、どうしても足りない時はATMで借入をしてしまう
自転車操業もやむを得ない状況でした。

 

 

どうしてこんな生活しなきゃいけないの・・・

 

夫婦間での喧嘩は絶えず、離婚したいと何度も思いました。
なぜ離婚しなかったかは私にもわかりません。

 

 

多分、離婚したところで、自分が楽になるわけじゃない・・・という事を
薄っすらと認識していたのだと思います。

 

離婚したら一生自分で働かないといけません。
まだ副業のPC活動もままならない収入でしたし、派遣の仕事だけじゃ
子育てに生活費は厳しいと思いましたし・・・。
当然、再婚できそうな相手もおりませんので、離婚したらどうなるかが
何となく理解できました。

 

夫の収入は借金返済に消えるだろうと予想も付いたので、そこに生活費が
もらえる余裕などないとわかっていたこともあると思います。

 

だったら憎くても一緒にいて、いつかくる改善する生活 を待つしかない。

そう思って耐える選択をしました。

 

 

貧乏マインド│現実を受け止めない

 

もう逃げ場がないと思っていたので、だったら笑うしかない・・・と
バカになって生活をしていました。
現実ではなく、前向きに先の明るい未来だけを考えるようにしていました。

 

心の中は常に不安で、支払いに追われ、寝ても覚めてもお金の計算が頭から
離れないのに、それでも夫にも子供にも明るく振舞って何事もなかったような
生活をするように心がけました。

 

無理にバカになっているので、突然、夫の一言でブチ切れるなんてことが多々ありました。
夫が私に怯えているのは伝わってきましたが、そもそも無理にバカになっているので
心の中は全く前向きではないのです。

 

夢見る夢子で宝くじ１等が当たる事ばかり考え、『宝くじを買わなければ夢も見られない』
と無理してでも宝くじを買って、どうしても現実の地に足のついたことができない自分に
なっていました。

 

近所に有名な神社仏閣が揃っているので、そこへ足を運ぶ機会も増えていました。
そうしてどうにか現実を見ないように生活をしていたのです。

 

にもかかわらず、この苦労を知らないかのような発言をする夫に対し
プチと来ることが多々あり、

 

『こんなクソみたいな生活をするようになったのは、すべてオマエのせいだよ！』

 

と心の中ではずっと思っていたのです。
本当は夫だって同じ状態でした。
気にしていないのではなく、痛いほど気にしているから、気を使って
声をかけてきているのに、それに対してブチ切れる妻。

 

生き地獄とはこのことだったと思います。

 

こうしていつも前を向いて、明るい将来を願って生活していたのに
明るい将来を見れば見る程、次から次へとどん底が突き付けられる。

 

どうして？何が自己啓発？？

 

ずっとそんな気持ちでいました。

 

貧乏マインド│貧乏を引き寄せる仕組み

 

これだけ前向きに頑張っていたのにどうしてどんどん貧乏を引き寄せていたのか。
今の私ならわかります。

 

ただ前を見ればいいわけではないのです。

辛い出来事・悲しい出来事に見舞われたら、まずはその出来事に浸って
泣けば良かったんです。
泣くことは浄化です。そんな難しい事を考えなくてもいい。
泣いて感情を晴らせば良かったんです。

それはドン底に落ちていくと思ってしまていたために、必死に食いしばり

大丈夫。私、大丈夫。

 

と何かあるたびに気を張り詰めましたが、そうではなくて

辛い。悲しい。

 

と泣いて「今起きている事」にどっぷりと浸れば良かったのです。

こうすることで、自然と現実を受け止める事になります。
現実を受け止めたところで、ようやく改善のためのステップがスタートし、
本当の意味での「前向き」になって立ち上がっていく事で改善される流れ
になっていくわけです。

 

なぜなら、辛い現実を受け止める事で改めて「こういう現実ではいたくない」
と自分の心を整理できるようになるため、現実を改善しようとするサイクル
がスタートするのです。

 

貧乏マインド│見えない存在への感謝

 

こういうタイトルにすると、一気にオカルト感が増して印象が悪くなるかもしれませんね。
気持ち悪いかもしれませんが、少し聞いてください。

 

本などでよく「宇宙」という言葉が使われています。
私には未だ「宇宙」が何なのかわからないし、上手く宇宙に向けた意識を
持てません。

 

でもその代わり、ある人に言われた自分の守護霊・背後霊について
すごく信じるようになりました。

その人は少し変わっている方なので、「守護霊たちにも名前がある」
と私や私の家族の守護霊たちの名前を教えてくれました。
私たちの守護霊は西洋やアジアンな名前でした。

そして毎日、そこに向けて「ありがとう」というようにしています。
「宇宙」でも「守護霊」でもいいと思うんです。

 

何であれ、自分一人で生きているわけではないという理論を少し意識し、
初めは信じなくていいから、そこに向けて「ありがとう」と思うようにしてみる。

 

この意識を持つと、いろいろな視点が変わっていきます。
先程言った、貧乏を引き寄せた時も、この守護霊さん、宇宙さん？に

辛い。どうしてこうなっちゃったの。どうして？

 

と悲しい気持ちを吐き出してみたら良かったのです。
最初は何も変わらないです。
でもこういう意識を持つようになり、そこに向けて自分の気持ちを伝える
ことを繰り返していくと、自分の中の本音に気付いていきます。

見えない存在の声なのか、自分の内なる声なのかわかりませんが
普段の自分の思考回路のまま、これまで思いつかなったような事が浮かんでくるようになります。

「聞こえる」という言い方をする人もいますが、私は聞こえるのではなく、
自分が胸の内で思考している時と同じ感覚で、自分自身で新しい気づきができるようになります。

 

無理矢理前向きになっていた時には全くなかった自分への気づき。

 

これに気づけるようになってから、少しずつ、変わってきたように思います。
そのためには、まず「これは辛いです」と自分に、守護霊に、宇宙に、
宣言するように受け止める必要があります。

そこから始まる。
もちろん、これだけで改善されるわけではありません。
あくまでもこれはスタートです。

 

改善策をスタートさせるためには、まずは現実を受け止める。
見えない存在を半信半疑で良いから意識して感謝する。

 

これが必要と思います。