派遣社員の派遣先での4つの立ち振る舞い
『職場がどうしても辛くて、先が決まっていないのに辞めてしまった』
という人もいるでしょう。
もしかしたら、辞めた事を実感する前に、先々の不安で胸がいっぱいかもしれませんね。
そんな時は、一先ず派遣社員に登録して生活費の確保をすると心も落ち着きますよ。
そんな方に向けたお話しです。
まず最初に これは 大企業 での派遣の立ち振る舞いのお話しです。
派遣社員として働く時、契約を交わします。
どんな条件で どんな内容のお仕事をするのか。
このような事は面談時にも企業側からお話しがあると思いますが、
念の為、契約書に再度確認しましょう。
それがあなたの全うすべき仕事だからです。
派遣社員は自分の仕事だけをすればよい
正社員の立場なら、自分の仕事はもちろん、周りの仕事を手伝ったり
率先して雑用などをやるくらいの姿勢の方がいいのですが、
派遣社員の立場でそれをやってしまうと『やりすぎ』になってしまいます。
特に大企業は、同じ職場で働く同士でも社員と派遣社員の立場をしっかりと
分けており、派遣社員には与えられていない権限もたくさんあります。
関わる仕事以外のファイルが見れないようにロックされているのです。
会社の規模が小さくなっていくと、そのようなセキュリティ力は劣っていくのですが
大企業は徹底的にセキュリティ強化しています。
どんなに『何もやましい事をしていない』と正しい主張をしても、企業側としては
情報漏洩が怖いので、だからこそ派遣社員は頼まれた事以外はやるな・・・という事になります。
正社員と派遣社員の差をわかりやすく言うと、
正社員は家族、派遣社員は単なる作業員
そんなところです。
単なる作業員に家の中をジロジロ見られたくないですよね?
他人に秘密知られたくないですよね?
だから頼まれなければ、自分の仕事以外触れてはいけないという気持ちでいましょう。
派遣社員には企業側も契約以外の仕事を頼めない
派遣社員はすべてにおいて『契約』で結ばれています。
契約書に書いてあること以外を派遣社員が自ら進んでやる事はNGですが
逆に、契約書にないことを派遣社員にやらせることもNGです。
これは本当にあった話しですが、規模が小さな会社ですと、社内の掃除を
社員さんがやる場合があります。
派遣社員の契約内には当然、掃除事項は入っていません。
それにも拘わらず、ゴミ捨てからトイレ掃除まで派遣社員にやらせた企業がありました。
また『残業は月10時間程度』という契約なのに、社員さん同様に残業をやらせる
企業もあり、以前は様々なトラブルがありました。
今は社内のコンプライアンスがとても厳しい時代ですから、派遣社員との契約も
非常に細かく守られており、それを管理しているのが派遣会社です。
派遣先企業と派遣社員が直接的に契約に関する話し(改訂など)をすること自体
NG行為ですので、余計なことは話さない・やらないという姿勢がちょうどよいと思います。
派遣社員は直雇用契約のアルバイトとも違う
契約社員は「派遣会社が管理している」と先ほどもお伝えしたと思います。
会社が直接募集をして、採用する直雇用のアルバイトとも違います。
直雇用と派遣社員の違いを簡単に説明すると、
お給料をどこからもらうか。
です。
働き先の企業からお給料が振り込まれるのは直雇用。
派遣会社から振り込まれるのが派遣社員。
派遣社員はあくまでも派遣会社に所属している人材ということです。
ですので、休みを頂く際も職場+派遣会社に報告をしなければいけないですし
何かトラブルがあった際には、しっかり派遣会社に報告しなければなりません。
『職場の人に知らせたからいい』
ではありませんので、忘れないようにしましょう。
派遣社員としての間違えた振る舞い例
私が派遣社員になりたてのころ、どうしても正社員時代の記憶が蘇ってしまい
ついつい親切心で「手伝いましょうか?」と言ってしまっていました。
やんわりと断られる事ばかりだったのですが
どうして断られるのかわかりませんでした。
時には煙たがれることもありました。
(人にバレないように意地悪されることもありました)
また、社員さんは入りたての派遣社員に優しいので、いろいろと話しかけてくれます。
そこでつい心をオープンにして、親しげに話し過ぎてしまうのですが、これもまたNGでした。
不慣れな派遣社員に表向き親切にしてくれているだけであり、職場の同僚ではありません。
以前私が働いていた職場(大手)で「事務職初めて」という50代くらいの女性がいました。
それまでアルバイトでサービス業のレジしかやったことがないようです。
それ程難しい仕事ではなかったので「事務職未経験」でもその女性は仕事に就くことが
出来たのですが、彼女の間違えた立ち振る舞いは、社員さんを激怒させていました。
これまで彼女が働いてきた職場は、高校生や大学生という学生アルバイトが多かったようです。
その中で一番年配の彼女は、いつもリーダー的存在だったようです。
その立ち位置の自覚があり、若い子には咤激励の意味を込めて、少しふざけたような
わざと「貶す」ような言葉をかけて信頼関係を気づいてきたようなのです。
彼女にしたら、可愛がっていたからこそ・・・の立ち振る舞いだったそうです。
これを「良い事」と思っていた彼女は、これを大手企業の事務職でやってしまいました。
派遣社員なのに、一番年齢が高いからといって、いきなりリーダー的存在になろうと
してしまったのです。
女性社員を社員同士が呼び合っている「あだ名」や「呼び捨て」で呼んだり、
女性社員さん同士の会話に突然入ったり・・・。
しまいには、新しく職場移動してきた30代のマネージャー(自分より年下)に対し
これまでのアルバイト学生のような扱いをしてしまったのです。
ランチも机で食べる程忙しいマネージャーの席にいっては
『こんなコンビニ弁当食べてるの、ダサイ。』
とか
『こんなロクでもない食事しかとれないの?』
とか。
忙しいからササっと買ってきた物を食べてるだけなのに
その言いようは、マネージャーを激怒させました。
ついには派遣会社に報告をされ、危うくクビにされるところでした。
(社員さんが許したのでクビにはなりませんでした)
この彼女としては、フレンドリーに対応しただけに過ぎなかったと思います。
仲良くなるための手段だったのでしょう。
でもこれは派遣社員の立ち振る舞いとしては大きな間違いです。
派遣社員の立場は正社員の下です。
同等ではないし、当然、上でもありません。
下 なのです。
いかなる場合でも、このヒエラルキーを忘れていけません。
最初に親切なのは、不慣れな人を接客してくれるのと同じだから。
それ以上でもそれ以下でもありません。
これを忘れて自己主張ばかりしてしまう、大馬鹿派遣が非常に多いです。